切れない包丁

アメリカ在住の方には分かっていただけるかと思うのですが、いわゆるアメリカの一般家庭で使われている包丁って、日本の包丁と比べてめちゃくちゃ切れないと思いませんか?

 

ものすごーくサイズのバリエーションも豊富に本数はたくさん揃っているのですが、ことごとく切れ味悪い、ってやつ。

 

ハワイに引っ越してきた当初、新品の包丁のあまりの切れ味の悪さに驚いて、すぐに日本製の包丁に買い替えました。研ぎ石まで買って、常に切れ味良く保つお手入れもちゃんとして。

 

旦那さんと一緒に暮らし始めた頃、旦那さんの包丁はいわゆるアメリカの切れない包丁ばかりだったので、わたしはここぞとばかりに日本製の包丁を自慢気に使っていました。

 

ところが、そんなわたしの思いとは裏腹に旦那さん、決して使いたがりません。

 

「こっちの包丁の方がよく切れるよ」

 

と勧めてみましたが変化なし。

 

その後観察を続けると、わたしが使い終わった日本包丁をまな板の上に出しっぱなしにしていると、「なんで出しっぱなしにするの」と言わんばかりに包丁だけ洗って棚の中にしまってしまいます。

 

あぁそうか、よく切れる包丁は怖いのか、切れない包丁に慣れていたらそうかもな、と思うに至りました。

 

確かによく切れる包丁はちょっと触っただけでも切り傷ができるし、切れない包丁と比べたらより危ないですよね。言われてみれば、そういう理由もあって、アメリカではよく切れる包丁は大量生産されていないのかな・・・。

 

「包丁は、よく切れればよく切れるほど良い」って当たり前のように思っていたけど、そうとも言えない、って考え方もありだよな。

 

それ以降、料理の途中でいちいち包丁をしまわれても面倒だし、日本包丁を徐々に使わなくなり・・・。

 

結果、今ではすっかりアメリカン包丁で事が足りるようになってしまい、日本製の包丁は引き出しの奥の方にしまってあります。

 

切れ味のよい包丁が必要なほどの料理を作ってない、ってこともあるのかな。でもまぁ、これが順応ってやつなのでしょう。

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