Big Island of Hawaii

“Big Island of Hawaii”

ハワイ島へ引越してから進めていたことがあります。それは、新居のベッドルームでの壁画制作!正確に言うと、クローゼットのスライドドア(縦2.5メートル、横2.5メートル)をキャンバスにした壁画です。


実はこのクローゼット、元はガラス張りの鏡でした。ご存知の方もいると思うのですが、ベッドルームに鏡を置くのは風水的に良くない、とされています。またこの鏡、ベッドルームのドアを開けるとちょうど廊下の突き当りに位置していました。調べてみると、廊下の突き当りに鏡を置くのもまた風水的にはよろしくないと出てきます。ダブルで風水的にNGが出ているこの鏡。引越してまもなく夫から「ペンキ塗って、その上にチサコが絵を描いたらどう?」と言われました。


そんなことが可能なんだ!と思ったのですが、同時にパーッと海の向こうにのぞむマウナケアの絵が浮かびました。それは、わたしが家探しのためにヒロを訪れた際に滞在したホテルのお庭から見た光景です。絵にできる確信が持てたので、夫の案に乗ってみることにしました。

ホテルのお庭から見たマウナケア。


構想から仕上がりまでが約2ヶ月。実際に鏡の上に最初のペンキを塗ってからは約1ヶ月の制作期間でした。要所要所で写真を撮ったので、ここで振り返りたいと思います。

先ずは、ガラス対応の特殊なペンキを二重塗り。その上に下地となる水色のペンキをこれまた二重塗り。普段はキャンバスや木材のような絵の具を吸い込んでくれる素材の上に描いているので、ガラスのような完全に絵の具をはじいてくるであろう素材に描くことはほぼありません。そのため、下地は厚いほうがいいだろうといずれも二重に塗ることにしました。

Before写真が残っていなかったので、これはこの家を内覧に来た際に撮影したビデオのキャプチャです。ね、鏡でしょ?

制作開始です。先ずはガラスに対応した白ペンキを塗って、乾いたら再度重ね塗り。

白ペンキのあとは、下地になる水色のペンキを同じように2度重ね塗り。

水色のペンキを2度塗り終わって下塗り完了。

大体の構図を決めて、色を入れていきます。塗り始めてすぐに分かったこと。絵の具(アクリル絵の具)の乾くのが滅茶苦茶早い!そしてキャンバスが巨大なため、左から描き始めると、右側にいく前に(真ん中あたりで)もう左端は乾いてしまっている。筆跡もそのまま乾いてしまうので、ものすごい高速で一気に描く必要がある、ということが分かりました。空や海といった大きな面積の要素、特に水のなめらかさを出したかった海はかなりの集中力で高速一気描きで仕上げました。逆に黒い溶岩のゴツゴツと乾いた感じは描きやすかったです。

ここまで描いて、夫からは「ちょっと黒が多くない?」と心配の声をいただきましたが、わたしの中では先のイメージがあったので「大丈夫」。

上の方は脚立を使用。

次に、マウナケアとハマクアコーストの大地の部分を描きました。ほぼ全面に色が入った段階です。ここまできて、ちょっと一安心。あとの細かいところはお楽しみパートだからです。

画面手前は、ハワイ島の特にヒロ側の緑がウワーっと茂っている感じを表現したかったので、描きたい植物をラインナップして構図を考えながら配置しました。センターはどうしてもオヒアレフア。その周りに、身の回りにいつもあるハワイの植物たちを描いていこうと決めました。この段階では、右からバナナ、レッド・ジンジャー、オヒアレフア、シダ、パンダナス、ヤシの木、です。

この絵では、これまでにわたしが見たハワイ島を構成する大切な要素(マウナケア、海、空、虹、溶岩台地、植物)を全て描きたかったのと同時に、わたしの大切な家族である動物達のシンボルも入れ込みたかった。犬のルナは月、猫のホクは星、ラニは空、とそれぞれの名前の意味する対象を絵の中に忍ばせました。そして、今年の4月に天国へいってしまった愛猫ビチョのシンボルは黄色いお花。なので、真ん中のレフアは黄色いレフアにしたい。でもわたしは黄色いレフアを実際にまだ見たことがなかった。そこで、探しに行きました。そして、見つけました。黄色いレフア。

描いていてとても楽しかった時間。

黄色いレフアを見つけた時のお話は、こちらでお読みいただけます。

一輪だけ咲いていてくれた黄色いレフア。

最後の仕上げです。まず、夫から指摘してもらい「ちょっと月が小さすぎない?」ということだったので少し大きくしました。正解でした。客観的な意見は大事です。虹に色を入れ、レフア・マモ(黄色いレフア)に色を入れ、ほぼ完成です。

がここへ来て、この絵に入れ込みたい植物が増えてしまい、構図的にはあまり加えたくなかったのですが、ハワイ島の植物としてやはり足さないわけにはいかないだろう、という気持ちには勝てずに入れてしまいました。右手前の小さな植物がナウパカ、中央手前の小さな植物がタロ、そしてヤシの木の右下にティリーフを追加しました。全体の雰囲気を壊さずに入れられたので良かったです。

サインを入れて、いよいよ完成です。仕上がってみると、なんだかマウナケアにいつも守られているような感じもするし、大好きなハワイ島の自然が家の中にも再現されたよう。大切な作品になりました。

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