ハワイ島

去年の今頃ちょうどハワイ島(通称ビッグアイランド)へ行っていたんだ、とFacebookが教えてくれました。旅から戻るとほどなくしてコロナによるロックダウンが始まって今に至るわけですが、ハワイ島で過ごした時間がまだたったの1年前だなんて信じられません。なんだかもうずいぶん昔のような気がします。


昨年のハワイ島滞在は、わたしにとっては2度目、旦那さんと一緒に訪れるのは初めてのハワイ島でした。


わたしが初めてハワイ島を訪れたのはまだ旦那さんと出会う前、オアフ島に住んでいた頃のことです。東京で勤めていた会社の同僚がオアフ島を訪れ、「どうしてもボルケーノ(火山)が見たいのでハワイ島に行きたい!」という彼女の仕切りで3泊4日、島の東側をめぐる旅でした。


たっぷり1日キラウエア火山を散策し、翌日はハマクアコーストを北上して途中ホノカアの町を訪れたりしながら、ワイピオバレーで乗馬をして、あっという間に3泊4日の旅は終わってしまいました。ヒロ郊外でAirbnbさせていただいたお宅も素晴らしく、馬やヤギや犬や猫がうろうろしている敷地で自然と共存した暮らしぶりを垣間見させていただき、緑のうっそうとしたジャングル感も心地よくて、夜は満点の星空にカエルの鳴き声が響き渡り、短い滞在だったけれどハワイ島のエネルギーを存分に満喫した滞在でした。


そして昨年、2度目のハワイ島。わたしが1度目の滞在で島の東側しか見ることができなかったので、今回は旦那さんのお気に入りの町というワイメア(島の北西にある町)を中心に島の西側から北側を周ろう、ということになりました。


島の西側の玄関口コナ空港に降り立ち、先ずは強烈な日差しを一浴び。レンタカーに乗って北へ向けて走り出すと、目の前には黒く乾燥したどこまでも続く溶岩大地が広がっていました。海の色もオアフ島のそれとは違って見えて、もっとこう深くて濃くて強くて原初的な感じがしました。


コナからワイメアまでの道のりは1時間半ほどだったでしょうか、途中から黒々とした大地に緑色の牧草が交じるようになって、ワイメアに到着する頃には空はどんより曇って雨が降り出し、コナ空港で浴びた容赦ない日差しと乾燥した空気とはこれまた別世界に来たな、というのが第一印象でした。


ワイメアのAirbnbのお宿に荷物を下ろし、その日はワイメアの町を散策しました。ワイメアは歩いても回れるこじんまりとした可愛らしい町で、個人経営の小さなお店が多いところなんかもなるほど旦那さん好みの町でした。


異変に気付いたのは翌日の朝。健康だけが取り柄のわたしですが、ものすごく体調がよろしくない。歩けないほどではないけれど、とても具合が悪い。でもせっかくハワイ島まで来て寝て過ごすのもいやだったので、薬局で薬を買って少し回復してなんとか予定をこなそうとしました。ワイメアのファーマーズマーケットに行ったり、ちょうどカウボーイフェスティバルが開催されていたのでそれに行ってみたり、ビーチへ行ったり、最北にあるハヴィという町までドライブしたりしました。ハヴィの町からほど近い場所にあって、旦那さんから話を聞いて楽しみにしていたポロル渓谷のハイキングは、その場から発されるエネルギーの強さに自分のエネルギーがとてもついていけなさそうで(つまり具合が悪くて)、なんとトレイル入口まで行って断念。そんなことって普段のわたしでは絶対にないことなので、とても気落ちしました。でも具合が悪いものは仕方がない。


そんなこんなでわたしの二回目のハワイ島滞在(西・北編)は、一回目のハワイ島滞在(東編)とはとても同じ島とは思えないような印象で終わったのでした。具合が悪かったのを置いておいても、目にした光景や感じた空気感は一度目の滞在と二度目の滞在、つまり島の東側と西側とでまったく異なる印象でわたしの中に入ってきました。


ハワイの神話では、ハワイ島にはペレという神様が住んでいます。ペレは今でもキラウエア火山に住んでいて、とても美しく情熱的、そして嫉妬深い神様です。一度目のハワイ島滞在はペレが住むキラウエア火山から旅がスタートし、そして女性二人旅でした。二度目の滞在ではキラウエア火山に立ち寄ることもなく、旦那さんとのカップル旅行でした。二度目のハワイ島訪問では、ペレへの無礼を働いた上に、嫉妬まで買ってしまったのかもしれません。


昨年のハワイ島はそんな訳であまり堪能できなかったのかと言うとそういうわけでもなくて、ハワイ島から溢れ出る力強いエネルギーを文字通り身を持って感じることができたし、より興味を惹かれるようにさえなりました。早くまたハワイ島を訪れて、その際は真っ先にキラウエア火山に行ってペレにご挨拶したいと思っています。ペレの大好きな赤い花のレイとジンのお酒を持って。

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