Chinese Brush Painting 東洋の美

ヤマアラシ

家からそう遠くない場所にコミュニティカレッジがあり、社会人向けのコースも大変充実しています。アートのクラスだけでもどれにしようか迷うぐらいの数が開講されていました。


そんな中、目に止まったのがChinese Brush Paintingのクラス。数年前だったら恐らくアクリルや油絵のクラスを選んでいたと思うのですが。どうもLAに引っ越したあたりからものすごく東洋人、日本人としての自分を自覚しはじめて、ポートランドへ来てそれがより顕著になってきています。


先生は中国人のジーン先生。もう20年以上もポートランドで中国墨絵を教えていらっしゃる方です。そんな先生から本場の中国墨絵が習えるなんて、これは興味ある!と受講を決めました。


クラスへ行ってみると、予想はしていましたがやはりわたしダントツの最年少。半分以上の方はもう何年も繰り返し受講していらっしゃるベテランさん。ジーン先生のファンみたいな印象です。


毎回誰かしらがブラウニーやクッキーを焼いてクラスに持ってきてくれて、皆さんとっても優しいんです。そして驚くほどに熱心で、この地味といえば地味な東洋の絵画にこんなにも興味を持って取り組んでいらっしゃる方がここポートランドにこんなに沢山いることにちょっと感動します。


大変細かく丁寧に情熱を持って教えてくださる先生に引っ張られ、和気あいあいとしながらも全員が制作に集中して教室中がシーンとする時間が毎回必ずあり、あぁこの空気いいなぁと感じ入ります。

筆ではなく指と爪で描く技を見せてくださっているジーン先生


わたしは最初からすんなり筆が使えて表現ができて、優しいクラスメイトからとても褒められます。


この前のクラスではある方から、「我々はなんでもすぐにニート( neat:きちんと)にしたがるでしょ。でも自然界のものって大抵そんなにニートじゃないのよね。私たちはなんでも平行にきちんと整列させたがる表現からなかなか抜けられないの。それに比べてあなたはニートじゃないわね、いい意味で!」と言われました。


確かに、ちょっとずらす、とか、これ以上筆を入れずに残す、とか、自然にできている気がしますがこれはもう東洋人として持ち合わせている感覚なのかもしれませんね。


もうひとつ思うのが、我々日本人は小学校で書道の授業を経験します。そしてそこで「はらい」や「はね」を習っているので、ここでこう力を抜いて筆を上に滑らすと先端が細いスッとした線が描ける、とかもう手が知ってるわけです。これは非常に大きなアドバンテージです。


というわけで、日本人として生まれ育ちそして今ここアメリカに暮らしていて、自分のルーツである東洋の美を振り返らない手はないな、と思っている今日このごろです。

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