キューバの宗教、サンテリア

キューバには「サンテリア」という土着の民間宗教があります。アフリカの宗教と、ヨーロッパのカソリックが混ざりあった独特のものです。


サンテリアは一神教ではなく、海の神様、川の神様、火の神様、といったように、どちらかというと日本の神道の八百万の神の考えに通づるところがあります。


面白いのは、それぞれの神様は名前はもちろんビジュアルやキャラクターも決まっていて、海の神様ジェマヤは青がテーマカラーで母性と家内安全の象徴。川の神様オチュンは黄色がテーマカラーで恋愛とお金の象徴。火の神様チャンゴーは赤がテーマカラーで戦いと子孫繁栄の象徴、といった具合です。


サンテリアではババラウォ(秘密の父)と呼ばれる特別な力を持つ司祭達がいて、沖縄の巫女さんのような存在と言いましょうか、サンテリアへの入門の儀式や厄除けの儀式を行ったり、その人の守護神を占ったりしてくれます。


わたしはキューバに住んでいた際に一度、このババラウォから直に守護神を占っていただく機会に恵まれ、その際はっきりと「あなたはオバタラだ」と言われました。


オバタラというのは老人の神様です。白い装束に白い髭を生やし、杖をついています。知恵と平和の象徴です。


キューバの民族舞踊でこのオバタラが踊られると、ヨタヨタと猫背でいかにも老人風に踊られます。当時のわたしとしては自分はオバタラ、と言われて正直ちょっと残念に感じていました。えーオバタラかぁ、大きな愛で包み込むようなジェマヤか、美しく妖艶なオチュンが良かったな~、みたいに。


ところがここへ来て、この「あなたはオバタラ(老人の神)」と言われた当時のババラウォからの言葉のなんとしっくりくることか!


挙げたら結構きりがないのですが、そもそもキューバに惹かれたのもそのしっとりと古い街並みに、生きたこともないくせに戦前の日本のような懐かしさを感じたのが最初でした。


また、子供に恵まれなかったこともあってか未だに子供とはどう接していいか分からないのに対し、年配の方とはとても気が合い一緒にいて居心地がいい。


情熱を持って取り組んでいることと言えば、墨絵や園芸やヨガ。どれも古い、というか渋い。時代の最先端をいく感じでは決してない。


興味があることはと言うと、ネイティブアメリカンやヨガ(インド)哲学や侘び寂び。間違いなく古い。


おまけに住んでいる家も相当古い。


このように自分が興味の湧くこと、居心地のよい空間、魂レベルでしっくりくる人やモノ、を改めて思い返してみるにつけ妙に納得がいくわけです。


誤解のないようにお伝えしておくと、これは魂レベルでの話なので、年月は経ていても若木のような魂もあれば逆に年齢は若くてもしっかり熟した実を宿した魂もあります。ですので単に数字(年齢)だけの話ではないですし、どちらが良い悪いでもないです。


いわゆる世間の流れからはちょっと逸脱しているのかもしれませんが、今後も自分の魂を信じてオバタラの道を邁進したいと思います。

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冒頭の写真は文章とは関係ないです。フリーの画像から拝借しました。とてもよい写真ですよね。キューバの街角ではこのようにいたるところでミュージシャン達が演奏しています。

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