デコボコ道

ハワイやハバナや下北沢や、これまでに住んだ街のことを思い出しながらブログを書いている時、間違いなくその街特有の空気感を思い起こしながら書いています。それ(その街特有の空気感)って一体何から感じ取っているのだろう?


ポートランドに初めて視察に来て、今住んでいるエリアをぐるぐる旦那さんと歩き回ったときのこと。歩いていると、街自体にものすごくすんなりと身体が馴染む感じがしていっぺんで好きになりました。一体何が一番重要な要素だったのかな?


それぞれの街にはそれぞれの空気感があります。ヨーロッパの街にはたいていずっしりと重厚で凛とした品のある空気が流れている。石畳や、歴史的建造物や、きれいに区画された街並みがそういう空気感を作っているし、またそこに生きる人々がそれに順応するかのような洒落た装いや堂々とした振る舞いをしているから、街にはより一層落ち着いた雰囲気が漂う。


ハワイでは真っ青な空に白い雲が浮かび、ピンクや黄色のハイビスカスがそこらじゅうに咲いて、そんな中で人々はうっすらと日焼けした肌でゆったりしたスピードで歩き、優しい表情を浮かべている。


ロサンゼルスにはハワイとはまた違った高くてちょっと色の薄い青空が広がっていて、幅広の道路にとにかくたくさんの車がひっきりなしに走っている。車の数も、車から見えるお店の数も、お店に入ったときの人の数も、とにかく多い。


ロサンゼルスからポートランドに来て一番最初に目についたのは、このデコボコ道。ロサンゼルスには絶対になかった、ハワイにもなかった、そこらじゅうがこのデコボコ道。これまで訪れた街の中でこのデコボコさ加減はハバナ(キューバ)とポートランドぐらい。


これは、街路樹の根っこが長い年月をかけてアスファルトを持ち上げてできてしまうデコボコ。年配の方や車椅子またベビーカーの方のことを考えるとあり得ない歩道状態なので、デコボコ自体には問題があると思います。


ですがわたしにはこのデコボコ、木自体と地中のパワーが根っこと共に上昇し、それと一緒にはかりしれない分量のエネルギーがアスファルトを突き破って地上に這い出して、あたりの空気を優しく力強いものに変えてくれているように感じられるのです。


その街の空気感を作っている要素は色々あるけれど、わたしはこの木から感じるエネルギーが好きなのかもしれない。


人にはそれぞれ、癒しや力をもらえるアイテムや場所がきっとあって、ある人にとっては花だったり本だったりお洋服だったり車だったり、海だったり摩天楼だったりショッピングモールだったりカフェだったり。自分にとってはそれが木なんじゃないかなぁ、と思う今日この頃。


今日もポートランドの街を愛犬と一緒に歩きながら、デコボコ道に気をつけて、たくさんの木々からエネルギーをもらって来ようと思います。

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