ヤシの木の下から大きな老木の下へ 2019年振り返り

ご近所さんの扉。

2019年は振り返れば非常に変化に富んだ一年でしたが、最終的にはとても安定感のある静かな着地となりました。


ちょうど1年前の今頃、6年間住んだハワイからロサンゼルスに引っ越すことになった時。


思い返すと心はざわついていて、「新しい場所で新しい人に会って新しいことをはじめるぞ!(はじめなきゃ!)」という気持ちでいたように思います。


旦那さんからも、何をそんなにあせっているの?と言われたりもしました。


引っ越し自体が正しい選択で、あるべきタイミングで起こるべくして起こった変化であることは理解していながらも、あの美しいハワイを去ることに、わたしなりの、わたし自身の、プラスアルファの意義を見出したかったのだと思います。


細かいことは飛ばしますが、ロサンゼルスでのハイライトはお茶との再会でした。学生のころ通っていた表千家のお茶のお稽古。ロサンゼルスで素晴らしい先生との出会いに恵まれ、若い頃に感じていたお茶の楽しさを改めて再発見しました。


もちろん、そんな出会いがロサンゼルスで待っているとはハワイを去った際には想像もしていませんでした。


当初はもっと、仕事とかキャリアとかの方面で新しい何かが見つかるのかな、と思っていたのですが蓋を開けてみたらなんとそれはキャリアではなくお茶だった、という嬉しい誤算でした。


今は、わたしが8ヶ月ロサンゼルスに暮らした理由はお茶との再会のためにあったんだな、と思っています。


そしてポートランド。


ポートランドに引っ越してからのわたしの心はとても静かで、いいのか悪いのか分かりませんが、あせる気持ちがまったく湧いてきません。


新しい場所に引っ越すこと自体に慣れた、というのもあるでしょうし、あせっても自分が想定したようにはならないし、ふとしたきっかけや出会いで思ってもいなかった方向に進んでいくものだ、ということを学んだ、ということもあると思います。


あとは、ポートランドに流れるエネルギーの影響も非常に大きい。


ロサンゼルスはとっても外向きで都会のエネルギーに溢れていたのですが、ポートランドに来てからは、どっしりと優しい空気に包まれている感覚がして、ロサンゼルスとは対照的にベクトルは内側(自己)に向かっている場所だと感じています。


まるで老木のような優しさと懐の深さを感じるポートランドで、新しい2020年はいったい何が待っているのか。


ゆったりとした気持ちで日々をかみしめながら生活していくうちに、深くて味のある何かに出会えそうな、そんな予感がしています。

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